
大分県・shoichiさんのレポートです。
ここ数日、平野部では雨続きだったこともあり今回も北川水系へと
向かいましたが予想とは大きく違った現実が待っていました。
到着すると目を疑うような渇水で前回に比べると流れがひじょうに細く、
昨年の台風の影響で土砂で埋まった箇所も多いので今回は厳しいと判断しました。
…といっても、このまま帰るわけにもいかず思い切って初めて
他県へ遠征することにしました。
Fish Passで日券を購入し向かったのは隣県・宮崎の祝子川。
1時間ほどかけ到着してみればそこには絶景が広がっていました。
橋から初めて見る渓谷を覗いてみると無数の大岩がゴロゴロ転がっており、
その隙間を縫うように透明度抜群の綺麗な水が流れています。
もうワクワクして堪らないというのが率直な感想ですが、
この渓谷では毎年、死者も出てるそうなので気を引き締め直し
安全面には細心の注意を払っての入渓となりました。
実際に水際に立ってまず驚いたのは橋の上から見ていた岩が想像以上の
大きさだったこと。幅5~6mはありそうな大岩が次々に現れてきます。
それに淵はどれも大規模なものばかりで、いかにも大物が
居そうな雰囲気が漂っています。
もちろん先ずはミノーイングで狙っていきましたが、意外にも
魚の反応はまったくありません。
ルアーを追ってくる姿も見られなかったので、今度はスプーンで
下のレンジを探っていきます。
今回、使用したスプーンはMIU2023年度カラーの3.5gとPALの3.8g。
渇水の北川水系とは違って祝子川はじゅうぶんな水量のため
重めのスプーンをチョイスしました。
すると1投目で早くもヒット。着底からの跳ね上げてナチュラル
フォールで喰ってきました。
この溪でも魚のレンジはまだ下…ということはどうやら間違い
なさそうでスプーンを投げ続けてみます。
ミノーだと反応がなかったさっきまでと違い、スプーンで縦の釣りを
すると面白いように反応がでます。
ただフッキングしてもバラシてしまうといった場面が続きますが、
これがまた楽しくて仕方ありません。
サイズは小さいけれど、初めての釣り場でいつものような釣りが
出来れば自信にもなります。
別にデカイ魚だけを狙ってきたわけではないので魚と遊べれば
個人的にはまったく問題ありません。
それにしても…釣っても釣っても似たようなサイズばかり。
初めての釣り場だし今日の感じだとこれでやり切るのがベストと
いうことで今回はミノーを封印しました。
良い印象付けをしておくのも次に繋がる大事なことだと思います。
淵がわりする度に魚影の濃い川だなぁと強く感じましたが、
そろそろサイズアップにも期待したいところです。
そんな思いが届いたのか? ↑の淵で今日一の確かな手ごたえを感じました。
絶対にバラせない…掛けた瞬間にそれと解かるもの。
緊張のやり取りでしたが慎重にネットを素早く差し出し
収めたのは尺ヤマメでした。
こんな魚が出てくれれば隣県まで足を延ばした甲斐が
あったというものです。
途中、漁協の方と話をしましたが、この祝子川には広範囲に渡って
ヤマメが生息しており、イワナ、ニジマスもいるそうです。
慣れない渓谷での釣りだったので神経も使い、さすがに疲れきった
今回でしたが、竿出しができたのはまだほんの一部なので、
またぜひ釣りに来たいと強く思いました。
その先が分からない釣り場で釣りをするのは本当に楽しいものです。
次回はまた違ったエリアから入渓したいと思っていますが、
この溪に存在するというイワナ、ニジマスとも遭遇してみたいものです。
素晴らしい景観にも癒されてひじょうに良い釣行となった今回でした。
宮崎県・祝子川にて
ミノー:i-Fsh 5S i-Fsh FT i-Fsh AT
スプーン:MIU2023 3.5g PAL 3.8g