桜咲く溪にて

大分県・shoichiさんのレポートです。

年明けから渓流解禁日が待ち遠しくそこに向けて早くから準備を行なっていましたが
諸事情で釣行時間が取れず今シーズンは桜もピークを過ぎた1ケ月遅れの解禁を
迎えることになりました。

周囲からは今年はとにかく水量が少なく非常に難しいという声が聞かれ、
ほとんど降水もなかったので状況はまったく変わっていないことが予想されます。
そんなわけで今回はちょうど昨日届き持参したスプーン
MIU2022の2.2g / 2.8g / 3.5gをメインにミノー(i-Fish 5S/5F)を少しだけ
装備して入渓してみました。

渇水は予想以上・・・いくら水量が少なくても対岸に渡る際には膝ほど浸ってましたが
今回に限ってはもろに露出した岩の頭を踏めば入水することなく渡れてしまうほどの
大渇水。
この渓流に足を運ぶこともう10年になりますが、ここまでの渇水は過去に
あまり記憶がありません。
ヤマメの居場所は比較的絞りやすそうですがただ警戒心はMAXじゃないかと
思われます。

こんな感じなのでミノーイングは諦めてスプーンを流して釣り上がることにしました。
選んだのは持参したMIU2022カラーで最も軽量の2.2g。今年も魅力的なカラーが
揃っています。
まずはこれをローテーションして魚の反応をみることにしました。

まだ朝の山間は空気も冷たく、魚も水深のある淵底に張り付いている
イメージでしたが画像2枚目のところを通すとあっさり釣れてしまいました。
サイズは立派とは言えませんが苦戦を覚悟しての入渓だっただけにシーズン
最初の1匹はサイズはどうであれ嬉しいもので特別です。

ちょっと嬉しい誤算もありました。単発ではなく後続のバイトも多く
思っていた以上に活性は高い!?
・・・かと思われましたがやはり食いが浅くヒットに持ち込んでも
バラシてしまう場面が続きます。
都合よくそう簡単に私の欲求を満たしてはくれませんが、コンタクトが
取れている以上はこれを続けるのがベターかなと思い、ここからもスプーンを
流しながらゆっくりと釣り上がりました。

釣行前は少し深みのあるこんな場所に魚が溜まってる・・・という読みだったので、
ここではミノーを使って探ってみましたが予想に反し、魚の姿を確認する
ことさえ出来ませんでした。

水量が少なくてもいつもは水の勢いが良いこのエリアも今回ばかりは迫力が
ありません。
細い流れのなか岩と岩の間をスプーンを通していくと、反応は見せますが
やはり水量の問題が大きく関係しているのか?
食いが浅いといった印象で魚が勢いよく飛び出してくる感じではないので
数の方も伸びていきません。

いつもなら確実に釣れる実績抜群のエリアへと到達しましたが、
ここもやはり渇水の影響は大きくヤマメの姿さえ確認できません。
良型ヤマメが多いこのエリアですが必ずどこかに身を隠しているのは
間違いないですが、残念ながら今回はそのお目当ての魚とも出逢うことは
出来ませんでした。

地形の変化で深く抉れた淵を見つけたので、いつも以上に距離を取って
ミノーでアプローチしてみましたが、なんとか1匹i-Fish5Sに反応して
くれましたが、可愛らしいサイズのヤマメ(単発)だけに終わりました。
今回見た中では一番良型ヤマメが出そうな雰囲気で期待したのですが
本当に残念でなりません。

良型ヤマメへの気持ちも切れてしまったというか・・・
あまりの厳しさに諦めてしまったのでミノーイングはここで完全に断念。
少しでも今回の釣りを楽しむ方向へシフトチェンジして
残りの予定ルートをスプーンのみに絞りました。

結果的に今回の釣果はちょうど10匹。
バラシた魚、食わせきれなかった魚をカウントすれば今の状況を考えると
上出来の内容だったとは自分では思っていますが1匹でも良型ヤマメを
手にしたかったというのが本音です。

気温の上昇とともに魚の活性もドンドン良くなっていくこれからですが、
なかなか大好きな釣りに行けない現状ではありますが水量が戻れば、
この厳しい状況も大きく変わるはずなので次回はそんなタイミングで
釣行したいところです。