木郷滝自然つりセンター

大分県・shoichiさんのレポートです。

諸事情により80日ぶりの釣りとなりました。北川水系のヤマメもすでに活発に動いていそうですが
水量の方に不安があるため、今回は管理釣り場の方でゆっくり時間を過ごすことにしました。
2016年に発生した熊本地震を境に遠ざかっていたためエリアフィッシングも実に5年ぶりとなります。

新緑が眩しい季節となりロケーションも最高です。自然渓流に区切られた各エリアには良型のニジマス、ヤマメ
イワナがランダムに悠々と気持ちよさそうに泳いでいます。以前はニジマスの比率が多いイメージでしたが
すべての魚種を目視できることから現在は均等に入っているようです。私はキャッチ&リリース主義なので
興味はありませんが、釣った魚を持ち帰る場合ほとんどの管理釣り場では○匹まで・・・といったレギュレーションが
必ず存在しますが、この木郷滝自然つりセンターでは釣り上げた魚は何匹でもすべて持ち帰ることが可能なので
キープが前提の方にはかなり嬉しい管理釣り場ではないかと思います。また阿蘇の伏流水で育った魚は
コンディションも良く引きも強いという評判で九州を代表する管理釣り場といっても過言ではありません。

・・・とはいえ、管理釣り場だから毎回めちゃめちゃ釣れるという訳ではありません。
まさに今日はそんな日で苦戦しました。ライズを頻繁にくり返し魚の活性はとても高そうでしたが・・・。
朝一のフレッシュな状態にもかかわらずルアーに対してはまったく見向きもしてくれません。

魚のポジションは上からニジマス → ヤマメ → イワナの順。イワナに至ってはベッタリと底に貼りついて
おり、ヤル気もなさそうなので難易度は高そうな気がします。渓流タイプの管理釣り場ということで
今回は i-Fish と発売されたばかりの MIU の新色だけでエントリーしましたが、あまりの厳しい状況に
クランクベイトやいろんなスプーンをもっと持ってくるべきだったとすぐに後悔した次第です。
ポンド型に比べると比較的攻略もしやすい渓流型の管理釣り場ですが、やはりエリアフィッシングは一筋縄じゃ
いきません。難易度が上がれば上がるほど個人的には大歓迎でこんな状況の方が逆に燃えちゃいますが。

とりあえずルアーに反応してくれる魚を探し釣り歩くことにしますが一向にコンタクトがありません。
そんな私を嘲笑うかのように頻繁にライズする魚たち・・・フライだったら面白いように釣れるんだろうなぁ・・・と
思いながらキャストを続けますがノーバイトのまま時間だけが過ぎていきます。

そして・・・
開始から30分余りが経過した頃、ようやくファーストヒットに漕ぎつけました。

ファーストヒットはニジマスでしたがコンディションも良く評判通りの引きの強さが印象的でした。
久しぶりのニジマスの引きを楽しんだところでここから調子を上げていきたいのは山々でしたが
しかしながら・・・思うように後が続きません。

ミノーに換えて25センチほどのヤマメをキャッチしましたが
このあとはまたスプーンとミノーを頻繁に交換する試行錯誤する時間帯が長く続きました。
こんな時スプーンで縦の動きを追加することで打開策となることも珍しくはありませんが
この切り札を封じられてしまうと今日の手駒ではもう完敗を認めざるを得ないといった感じです。

そんな厳しすぎる状況に・・・玉砕覚悟でターゲットを目当てであったイワナ1本に絞ります。
朝の印象でも一番ヤル気が感じられなかったイワナ・・・ということで、今日の持ち駒を考えると
i-Fish 5Sでカウントダウンさせリアクションで口を使わせるしか他にもう引き出しがありません。

なかなか結果は出ませんが・・・
それでもあきらかに興味を持っているイワナの姿を何度か目撃できたことが
ここからの大きなモチベーションとなりました。

それからまもなく・・・して

ついに待望のヒットとなりました。しかもヤル気なく難易度も高いと思って半ば諦めていた
イワナだったのでネットインするその瞬間まで気が気でならなかったというのが本音です。

・・・というのも大分の自然渓流で釣れる溪魚はヤマメもしくはアマゴ2択のうちのいずれか
(一部個人放流活動によるイワナ、ニジマスの存在する水系あり)
なので、これが私が初めて釣ったイワナとなったからです。

チェイスからバイトまでしっかりと見届けられたことで最高に興奮もできましたし
管理釣り場の魚ではありますがイワナという魚をキャッチしてみて、このトラウトもまた
実に綺麗な魚だと強く感じました。出来れば自然渓流で出逢ってみたいというのが本音なので
いつの日か挑戦できれば・・・とは思っています。

残り時間を考えても今回は残念な釣果数というのはもう間違いありませんが
目標の魚をキャッチ出来たことが今回の最大の収穫となったのはなによりでした。

時間が経つにつれて頻繁にあったライズもまったく見られなくなり
ルアーに少しは興味を持ってくれないかなぁ・・・と思ってはみたものの状況はまったく変わらず。

MIU の新色でニジマスを追加して

ミノーイングでもう1匹イワナを追加したところで残念ながらタイムアップとなり
今回はここで帰路につくこととなりました。

実に久しぶりの管理釣り場での釣りを終えての感想は
同じトラウトでも「自然渓流には自然渓流の・・・管理釣り場には管理釣り場のまた違った面白さがある」と
再認識したこと。すでにそのことは解ってたつもりですが、管理された魚たちとの知恵比べ、
真剣勝負は楽しくて本当にたまりません。これからまた管釣り熱も上がっていきそうです。
内容的には「完敗」を喫したので次回は自然渓流が禁漁となったタイミングでいろんなことを想定したうえで
その対策も準備して今回のリベンジを果たしたいと考えています。

→ 木郷滝自然つりセンター HP