谷深い渓流の美形秋ヤマメ

埼玉県・本間さんのレポートです。

釣行日時:9/1
釣行場所:奥秩父の渓谷
天候:くもり

ヒットルアー: iFish FT 5F

いよいよ禁漁まで1ヶ月を切りました
美形ヤマメを求めホームリバーの渓谷へ!
入渓点から高低差150m急斜面をロープを使いながら下降します。
スキーでいう上級者コースくらいかな。
渓流に降りると、水量は申し分無い。
あとは、魚を釣るだけ。

だが、そんなに秩父は甘くない。
この川は、漁協の放流は一切無い。
天然魚の再生産に頼るのみ。
釣れれば、綺麗な天然魚である。
それが、僕の拘りでもあるのです。
1尾で良い、綺麗な天然魚が出て欲しい。
そんな思いも虚しい。
iFish FTやMIUシリーズで、レンジを刻みながら誘ってみるがなかなか反応が無く。
時々、小さいヤマメが反応するくらい。

そして、川底の岩のエグレから黒い影が「スー」っと、出てきてルアーに反応しているが
そのまま、どこかへ消えて行く。
やはり、スレテるな!
そう、ここは秩父の核心部でネイティブ思考のアングラーには、人気の川でもある。
魚影薄に、人的プレッシャー、ボウズも珍しくない川でもある。
淵、流れこみは何をやっても無反応。

この川のセオリーは、流れ出しの、かけあがりからの「ひらき」である。
まず、ポイントに近づく前に偏見グラス越しに黙視で魚影が無いかを確認する。
魚影が確認出来たら、ロングキャストで狙ってみる。
手前の魚に走られれば終わりである。

それから、ストーキングにて徐々に間合いを詰め、ここだ!と思うポイントを狙いたい。
でも魚は出ない事が多いのが秩父の渓流。
思いもよらないポイントに魚が着いている場合が非常に多いのである。
今回も、大場所には期待せずに、以外なポイントを攻め、どうにか「出した」美形ヤマメである。
大淵は何をやっても反応無い。
その流れ出しのひらきも魚は反応無い。

そこで目を着けたのが、上流の淵へと繋がるチャラ瀬。
水深は足首ほどか?対岸が岩盤になっている。
エグレも確認できる。
iFish FT 5F を投入する。
シンキング全盛期にあえて、フローティングで誘う。
iFish FTはフローティングの方がアクションにキレが有り、スローなリーリングだけでもアクションし、
ロッドティップの動きだけでコントロールすることができる。
夏から秋に掛けての神経質なヤマメを狙うには最適である。

話を戻して、そのエグレ上流にアップクロスでiFish FT 5F をキャストし
細かいアクションを加えながら誘いを入れると。
良型ヤマメの猛チェイスが!
食え食えと願いながらヒット!
ベリーフックをガッツリ咥えていた。
この水深でベリーフックにヒットとは
やはり、フローティングの泳層であろう。
この水深だとシンキングでは、泳層からテールフックに
ヒットする可能性があり、バラシも増える可能性もある。
やはり、ミノーを使うならベリーに食わせたいのか本音である。

そして、釣れたヤマメの撮影である。
綺麗なパーマークの色、形に、ヒレ、ボディのバランスの良い美形なスタイルは、
僕が求めていたヤマメそのものである。
ただ一つの不満はサイズです。
残像ながら「尺」は無く、目測9寸有るかな~くらいでした。
撮影終えて、その姿を目に焼き付けながらリリース。

とりあえず満足はしたので脱渓することに、アプリで等高線を確認して尾根を登り
林道へでて、無事車へ!
禁漁までに尺を狙いたいと思います。